オールペイントする

車体部品がFRPへ変更され、フェンダにも錆が浮き始めてきた今日この頃です。
ここは思い切って全塗装することにしました。
私が選定した色はRX-7(FD3S)純正色のイノセントブルーでした。

まず準備ですが塗料屋さんにてウレタン塗料を調合してもらいます。
次に硬化剤、シンナー、クリアを買います。

ウレタン塗料 3.6k 9,890円
塗料調合料    1,500円
硬化剤 1k 4,100円
メタリック用クリア 1L 4,200円
冬用シンナー 16L 5,00円

塗料屋さんの話ではウレタン系ですと下地にサフを吹かなくても大丈夫らしいです。
という訳で今回はサフなしで挑戦したいと思います。

ちなみにシンナーの選択の仕方ですが以下の表のようになっています。

部分補修の場合は

種類 塗装室温
速乾型 0℃〜15℃
冬型 5℃〜25℃
標準型 15℃〜35℃
夏型 25℃〜40℃
盛夏型 35℃〜40℃

全塗装の場合は

種類 塗装室温
速乾型 0℃〜8℃
冬型 0℃〜20℃
標準型 10℃〜30℃
夏型 20℃〜35℃
盛夏型 30℃〜40℃
遅乾型 35℃〜40℃

全塗装するために必要なものといえば最低でも以下のものになるでしょう。
まずはスプレーガン、エアーコンプレッサ、サンドペーパ最低でもこのぐらいは準備しましょう。

耐水ペーパ #120 5枚 60円
耐水ペーパ #240 5枚 60円
耐水ペーパ #400 5枚 60円
マスキング 24mm 5本 150円
ブルーシート 3.7m×5.6m 5枚 298円

車の方の準備ですが塗る前に洗車はもちろん凹んでいる所や錆などはこの段階で修正しましょう。

まずはじめに塗装を行うためのブースを作ります。
ブルーシートをつないでしまい天井付近から吊るします。
その中に車を入れ作業を行います。

次に取り外せる部品は全て取り外します。
AE86の場合リアのナンバーも封印のネジの後ろに金ノコで切れ目を入れているので取り外すことができます。
私はこの方法で前期車両を後期仕様にしています(謎)。

外せる部品をはずしたら下地処理を行います。
まずは耐水ペーパ#120で古い塗料をはがします。
そのあと耐水ペーパ#240で120番でできた傷を消します。
全ての下地処理が済みましたらエアーなどで塗料の粉を飛ばしてしまいましょう。

また、FRP部品に関しましては耐水ペーパ#400で直接水研ぎして脱脂するだけで下地処理は完了です。

下地処理が終了したらガラス類にマスキングします。
その後、ガソリンなどで塗る対称面の脱脂を行います。

これで車両の準備は完了です。

いざ塗ります。
ここからは度胸ですね。
ウレタン塗料に硬化剤を混ぜて一気に塗ります。

塗料、硬化剤、シンナーの配合量は以下のようになっています。
また、塗料と硬化剤の配合量は10:1となっています。

シンナー 主剤+硬化剤
ソリッドカラー 40〜60 100
シルバーメタリック  淡色メタリック 100〜120 100
濃色メタリック 80〜100 100

まずは捨て塗り。
その後本塗りで大丈夫です。

乾燥時間の目安ですが以下の表になっています。参考にしてください。

室温10℃ 室温20℃ 室温30℃ 強乾60℃
指触乾燥 8分 4分 3分
中研ぎOK 40分 20分 15分 10分
テーピングOK 20時間 12時間 6時間 20分
コンパウンド研磨OK 6時間 3時間 2時間 20分
屋外放置OK 20時間 12時間 8時間 20分
ガソリンOK 36時間 24時間 20時間 30分
完全硬化 72時間 48時間 40時間 50分

全部塗れましたら次にクリアを吹きます。
この段階では塗料にまったくつやがありません。
しかし、クリアを吹きますと不思議とつやが出てきます。

クリアの配合寮量は以下のようになっています。

また、クリアと硬化剤の配合量は10:1となっています。

シンナー クリア+硬化剤
オートクリア 30〜40 100
メタリッククリア 0〜10 100

ついに完成しました。

ウレタン塗装の場合だけかもしれませんが完成時は磨きを入れなくても大丈夫なような輝きです。

なかなか大変な作業ですが自分で全て行えば塗料の料金だけで塗り終えてしまいます。
今回の費用は塗料代で25,000円です。
通常の板金屋に注文すると最低でもこの4倍はかかってしまいますね。

皆さんも一度失敗覚悟で塗ってみるのはいかがでしょうか?
なかなか楽しい作業でした。




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