フロントブレーキキャリパのオーバーホールとパッド交換
初代から使用しているこのフロントブレーキキャリパ。
・・・9年か・・・。
オーバーホールをしてあげたほうが良いでしょうということでO/Hを行います。
これがオーバーホールキットです。
その他に以前ねじ切ってしまったブリーダプラグも同様に交換してしまいます。
品番と価格は以下のようになっていました。
品名 | 品番 | 価格 |
ブレーキキャリパO/Hキット | 04479-14060 | 2020円 |
ブリーダプラグ | 47547-20010 | 180円 |
でこれが商品の写真です。
では実際にオーバーホールをして見ましょう。
その前に失敗すると大変なことになりますので十分気をつけて作業、組付けを行ってください。
まぁ・・・それが原因で事故っても・・・自分の責任ですよ。
まずはキャリパとブレーキホースを切り離します。
このときエアコンプレッサーなどを持っていない場合には先にピストンを抜いておいたほうがあとで作業が楽です。
私の方は・・・エアーがあるのと元々解体車から持ってきていた予備がありましたのでそちらを使用しますが。
・・・一番の原因はブリーダーのプラグを折っているので取るのが面倒と言うのも原因ですが・・・。
キャリパを外しましたらホースからブレーキフルードが漏れてくるでしょう。
まぁ何とかして止めてください。
エアーを使用してピストンを抜く場合にはものすごい勢いでピストンが打ち出されるので気をつけて作業を行いましょう。
実際に私は・・・指を挟んでしまいました・・・痛いですよ。
ピストンが抜けたのですが・・・汚い。
なんという状態だ。
キャリパが単体になりましたら構成されている部品を取り外します。
まずはピストン。
次にキャリパシリンダ内のCリング、リップシール(シリンダーブーツ)、角シール(ピストンシール)を外します。
奥の角シールはピンセットなどを使用して取ると楽でしょう。
次にキャリパ本体のスライドピンを外します。
マイナスやプラハンを駆使して外してください。
くれぐれも本体に大きな傷を入れないように。
全部分解してしまいました。
全て分解しましたら洗浄です。
ガソリン、灯油等を使用して綺麗にしてあげましょう。
落ちない頑固なスラッジは800番〜のサンドペーパで磨いてあげましょう。
このときはもちろん火気厳禁です。
・・・と言いながら近くでタバコを吸ってしまい・・・なんてことのないように。
洗浄後は液を全て飛ばしたあと組みだします。
組み付け時には付属品のグリスを塗ってから組みましょう。
グリスがない場合にはフルードでも大丈夫と思います。そもそもフルードが充填されているので。
まずは角シールを組み込みます。
次に十分にグリスを塗りこんでシールに傷を入れないようにピストンを差し込みます。
ピストンは手で押し込めばすんなりと入るはずです。
もし入らないようですとシールやピストンにスラッジが残っていないか再度確認してください。
ピストンを入れましたらCリングを組み込みます。
最後にスライドピンをボックスなどを使用し組み込めば完成です。
あとはホースをつなげてパッドを組み付けエアー抜きを行うだけです。
次にパッド交換です。
私のパッドは・・・フェード、フェードの繰り返しで・・・このような姿に変貌しておりました。
危ないので・・・交換です。
これが新品のパッドです。
・・・久しぶりの購入だ。
今回はエンドレスのCC-Rを使用することにしました。
6年間ほどエンドレスを使用していたので急激な環境変化はないかとの選択です。
でも・・・またフェードするんだろうな・・・。
通常は角を面取りしたりグリスを塗布したりで鳴き防止をするのですが、私は面倒なのでしないことにします。
鳴いても関係ないので。
それにブレーキ時にダイレクト感を出すためにキャリパの裏金などは外してしまっているので。
フロントです。
まずはピストンを戻して・・・と言っても先程O/Hを行ったので既に凹んでいる・・・。
通常はピストン戻しやウォータポンププライヤを使用して戻してください。
でこれが組みつけの状態です。
リアです。
ラジペンなどを使用しピストンをネジ戻してください。
このときパッドのピンとピストンの溝が合うような位置にしておくように心がけてください。
あとで調整するのは・・・ですので。
また、古くなっているとかなり硬いです。
O/H時期が近いと思ってください。
でこれが新旧のパッドです。
前もエンドレスでしたが全く面影がありません。
しかも・・・そのうちの1枚はパッドと裏金が分離していてこんな状態になっていました。