カム組込み時のデータ

ここではカム組込み時のデータを紹介したいと思います。

まずはカムの調整位置です。
IN側のハイカム本体がAE101用ですのでスプロケット自身が5度ほど移動しています。

AE101とAE111のIN側シャフトに違いですが、中心角125度となっている点です。
純正の値ですが
AE101はINのOPENがBTDC 0度でIN側のCLOSEがABDC 70度、よって純正では250度のカムが入っていまして中心角が125度となります。
AE111はINのOPENがBTDC 5度でIN側のCLOSEがABDC 65度、よって純正では250度のカムが入っていますが中心角が120度となります。
しかし、EX側の方はAE101もAE111も同じ設定でEXの開がBBDC 54度、EXの閉がATDC 16度ですのでTODAの基準値になっています。

ちなみに
BTDCはBefore Top Dead Center
ATDCはAfter Top Dead Center
Top Dead Centerは上死点
BBDCはBefore Bottom Dead Center
ABDCはAfter Bottom Dead Center
Bottom Dead Centerは下死点です。

ガソリン噴射量のデータです。
画面をコピーできなかったもので・・・写真です。
横軸が回転数、縦軸がアクセル開度(%)、高さが噴射量です。
6500回転で最大噴射量が59.5%です。

ここでMoTeCの場合、ベース インジェクターパルス(基本開弁時間 msec)はフューエルテーブルの数値(パーセントと同様)にセットアップパラメーターの「IJPU」インジェクタースケールを掛けた数値(msec)が開弁時間ですので。
I私の場合はJPU=20 msec 、テーブル数値 59.5% の時は ベースインジェクターパルス幅は、そのRPM/ロードサイトでは11.9msecです。

下の表からも、このあたりが一番トルクの出ている領域です。
その領域から徐々にガソリン噴射量を減らし・・・8000回転のピークパワーへ持っていっています。
また、グラフの中で谷があるのですがこの領域はオーバーラップの等が原因でどうしても空気があまり入らない領域です。
しかし、トルクカーブなどを見ますと・・・フラットな特性なので問題ないでしょう。
まだ・・・本格的に走っていないのでこの谷もあまり体感できていないのが現状ですが。

点火時期のデータです。
写真の方は横軸が回転数、縦軸がアクセル開度(%)で奥が全閉、手前が全開、高さが点火時期です。
またグラフの方は横軸が回転数、縦軸がアクセル開度(%)で奥が全開、手前が全閉、高さが点火時期です。
アイドリング領域が点火時期の基準としますと・・・最大進角はなんと+41度まで振っています。
こんなのでノッキングは出ていないので・・・不思議です。
ちなみにピークパワーの出ている領域の進角は+30度です。

上のデータの参考にしてください。

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