4A-Gエンジン&車両カタログ


4A-G誕生

昭和58年AE86の登場とともに生まれた4A-Gは1500ccの3Aエンジンをボアアップし、ツインカム4バルブヘッドを載せてグロス表示で130psを発生した。
エンジン自体、先代の2T−Gよりコンパクトかつ軽量で7500rpm以上も回ってしまうユニットであった。
発表後の変更箇所は、油圧計用プレッシャースイッチが壊れオイルを吹くと言うトラブルが発生したため、リコールにより対策部品と交換されたのとAE86中後期からエンジンのコンロッドボルトが太くなりナットも大きくなったことだ。

私的感想
こちらのエンジンですが・・・フリクションも少なく良く回った記憶があります。
私の初代86に積んでいましたエンジンがこちらです。
圧縮比12、ポート研磨などされていましたが・・・ブロー(棚落ち・・・)してしまいました。
AE86からAE92へ

ネット表示に変わり120psを発生した。エンジンに関する変更はピストンピン径が18ミリから20ミリに変更され圧入式からフルフロート式に変わったこと、クランクシャフトのジャーナル径が40ミリから42ミリに太くなりクランクシャフトのバランスウェイトが大きくなり、シリンダーブロックが強化された。

AE92後期モデルよりエンジンはハイオク仕様になり140psを発生、TVIS(トヨタ・バリアブル・インダクション・システム)が廃止されこれに伴いポート面積が縮小され流速を稼ぐ方向へ。また、シリンダーヘッドの潤滑経路も変更された。

私的感想
初代86のエンジンがブローしてしまい、オーバーホールかどうか迷っていたところ・・・出てきたエンジンです。
馬力&トルクは・・・あの頃は強烈に感じました。
その頃は、まだ92エンジンへ換装ということが珍しく・・・友人は逆転インマニを使用、私はポートアダプターを使用して換装しました。
結局このエンジンはECUとインジェクタがノーマルだったためブローへ・・・まだまだ未熟でした。
AE101、5バルブへ(シルバーヘッド)

平成3年のフルモデルチェンジで4A−Gはまた進化した。大きな変更はヘッドを造り替え1気筒あたり4バルブを吸気3本排気2本の5バルブに変更。
吸気側カムシャフト駆動プーリーにVVT(バリアブル・バルブ・コントロール)を組み込んだ。
そして、コンロッドを軽量化、ピストン形状を変更、シングルスロットルを気筒独立の4連スロットルにした。
しかし、EFIがDジェトロからLジェトロに変更になり吸入空気抵抗が増えてしまったのが残念だった。

私的感想
92エンジンがブローしたので・・・手元にストックしていたシルバーヘッドへ換装しました。
この頃は既にMoTeCを持っていたので・・・。
ノーマルで8000以上回せるので強烈でした。
今後のパワーUPを狙い・・・役目を終えました。
ブラック4A−G(ブラックヘッド)

AE111登場に伴い5バルブ4A−Gがより進化した。
まず、ポート面積、バルブタイミング、バルブリフト量の変更、吸気ポートの抵抗を減らすために角度の浅くなった吸気ポート、高圧縮へするためのピストン形状の変更、コンロッドの軽量強化、フライホイールの軽量化等がおこなわれ165psを発生するまでになった。
また、EFIがLジェトロからDジェトロへなりレスポンスがかなり軽くなった。
それに伴い4連スロットルに対してもエアー取り回しの変更、口径の増大があり4A-G最後としてはTOYOTAの意地が垣間見える。

私的感想
現在、私の86にも搭載されているエンジンです。
確かにパワーは101よりもあります。101エンジンと違いカタログ値にかなり近い馬力が出ていると思います。
20Vエンジンでベースにするのであれば・・・こちらのエンジンの方が宜しいでしょう。

スーパーチャージャー搭載

AW11→AE92→AE101という経緯で4A−Gにはスーパーチャージャーが搭載された。
スーパーチャージャーとはクランクシャフトからベルトを介してルーツブロア式コンプレッサーを駆動し空気を圧縮してシリンダー内へ送り込みターボチャージャーのようにパワーとトルクを増加させる装置でエンジンの駆動力を利用するので低回転から過給され、レスポンスが良い。
ただし、高回転では逆にコンプレッサ本体が負荷となってしまう為、高回転を常用するとコンプレッサー本体が逝かれてしまう問題もある。

AE92後期よりNAと同等の変更とセミ鍛造ピストンがコーティングされた。

私的感想
友人のAE86には101最終型のS/Cエンジンが搭載されています。
パワー&トルクのすごいこと・・・。
高回転までは行かないものの扱いやすさではNAよりも分があるのでは?

諸元表に関しましてはこちらをご覧ください。


こちらがレビン&トレノの歴史です。

トレノ
初代/1972年3月デビュー
2代目/1974年4月デビュー
   /1975年10月生産休止
   /1977年1月マイナーチェンジで復活
3代目/1979年3月デビュー
4代目/1983年5月デビュー
   /1984年2月一部改良
   /1985年5月マイナーチェンジ
   /1985年10月一部改良
5代目/1987年5月デビュー
   /1989年5月マイナーチェンジ
6代目/1991年6月デビュー
   /1993年5月マイナーチェンジ
7代目/1995年5月デビュー
   /1996年5月一部改良
   /1997年4月マイナーチェンジ
   /2000年7月生産終了
レビン
初代/1972年3月デビュー
2代目/1974年4月デビュー
3代目/1979年3月デビュー
4代目/1983年5月デビュー
5代目/1987年5月デビュー
6代目/1991年6月デビュー
   /1993年5月マイナーチェンジ
7代目/1995年5月デビュー
   /1997年4月マイナーチェンジ
2000年8月生産終了








ここで私がネットで必死に集めた・・・カタログを紹介したいと思います。
どなたかAE86TRUENO後期のカタログデータを持っていないでしょうか・・・。
私も手元にはコピーを持っているのですが肝心のスキャナが無いもので・・・。

AE86 LEVIN 前期

AE86 LEVIN 後期

   


AE86 TRUENO 前期

   

AE92 LEVIN 前期

   


AE92 LEVIN 後期

   


AE92 TRUENO 前期

   


カローラFX 後期

   




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