20バルブエンジンを乗せる
これまた今まで制御をしていながらこのページで紹介していませんでしたが
一度、自分でもしっかりまとめてみようと思いこのページを書くに至りました。
4スロの時も書きましたが、私の場合はECUがモーッテクということもあり通常よりも楽にセットすることができたと思います。。
まずは16Vと違う点から書きたいと思います。
皆さんも知っているかと思いますがEXマニの取り付け穴ピッチが違います。
86ようのタコアシを取り付ける場合は1番、4番側の端のネジ穴を加工する必要があります。
私はSSワークス製のアダプタを使用しておりますが。
(今考えればいつもお世話になっているショップに持ち込んでネジ穴を溶接してもらった方が安かった。私もショップも一石二鳥ですし。)
次に違う点としてはデスビの位置でしょう。
これは流石にどうすることもできませんでした・・・ではなく。
デスビを2つに切り、切り口をふさぐだけです。
ただし、2つに切断する場合は同時点火制御にする必要があると思います。
これはECU制御により違うと思いますが。
やり方はいたって簡単です。
まずディスビを分解し、ブラシとの接点を取り外してください。するとピックアップのための歯車だけの構造になります。
私の場合は更に薄くするために軸受けの中心部も削りました。
次にケースを切断します。切断位置はデスビトエンジンの端面から約5cmの所です。
そして切断面に水やゴミが入らないようにカバーを取り付けディスビ本体と合体して完成です。
ただこのケース自体社外製品で出ているので無理に自分で加工しなくても良いとは思いますが・・・。
でも結構コスト的に高いので安く作ろうと思っている人は切るしかないでしょう。
次に同時点火の作成ですが
4A-GZ用のコイル、86イグナイタと同様なイグナイタを準備しましょう。
あとは配線図を見て接続するとよいでしょう。
なぜ4A-GZ用のイグナイタを使用しないのかって?それはMoTeCがそのイグナイタに対応していなかったからです。
そこで点火信号を1,4番用と2,3番用に分割し、それぞれの制御に86と101のイグナイタを使用したのです
また、プラグコードを特注で製作する必要がある場合があります。
その理由は
16V用のプラグコードではプラグの頭まで接点が届かないではないです。
20バルブヘッドの方が16バルブのヘッドより少し高くなっているのですね。
私は通常エアクリーナが設置されている場所へコイルを設置しましたので100cm,90cm,80cm,70cmの4本を特注しました。
もちろんコイル側は4A-GZ用、エンジン側は20V用(AE101、AE111)です。
値段の方は約2万円です。
ULUTRAやSplitFireではプラグコードの特注を受けてくれます。
本当はダイレクトイグニッションの特注をしたかったのですがそれは出来ないとのことです。
一番変わる点は水回りの配管でしょう。
私はSSワークス製を使用しておりますが他のメーカでも色々な製品が出ているので選ぶのには困ってしまいますね。
その他の部分としてウォータポンプがタイミングベルトのカバーに当たってしまうということでしょうか。
その部分はカッターなどで削ってください。
ただしこのキットを取り付けるに当たって注意しなければいけない点があります。
それは86ヘッドと101ヘッドでは水の周り方が違うと言う点です。
16バルブの場合はラジエターからきた一番冷えた水はウオータポンプに入り、エンジンの一番フロント側からシリンダーに流れ込みます。
そしてシリンダー全体が冷やされヘッドに上がります。
20バルブの場合だと一番冷えた水はヘッドインテーク側だけを通りウオータポンプへ、これがシリンダーに流れ込み、ヘッドエキゾースト側だけを流れラジエターへ戻ります。
と言うことはシリンダー内のインテーク側は水が非常に流れにくなっていることが理解できると思います。
だからココは熱が貯まり、最悪4番か3番ピストンのインテーク側が棚落ちするこに・・・最悪なってしまいます。
その対策として86のウォータポンプ出口へ羽を取り付ける(101のガスケットを流用する)ことで対処できます。
86と101でのガスケット形状には違いが無いためそのまま取り付けることができます。
ただし、86と101でのポンプ本体の穴の大きさが違うので86に取り付ける場合には羽の部分にアルミの板を取り付けてください。
基本的に違う点はこの程度だったと思います。
パワステ、エアコン、デスビ、ウォータポンプ等は86用の物を使用しております。(今現在パワステは使用しておりませんが)
ただし、少し違う点としてはマウント関係を取りつけようとしたのですが下にあるピンが邪魔して取りつける事が出来ませんでした。
こんなピンは必要無いので潔く切ってしまいましょう。
私が感じたこととして一番は86エンジンから92エンジンへ・・・
と同じ感覚で行うことができます。
私が16バルブへ乗せ換えたときは既に色々な資料がありましたが
20バルブを載せる時点では殆どの資料がありませんでした。
そのことを考えると今このページにあることでできてしまうのですから。
一度そのようなスワップを経験している人であれば問題はないかと思います。
エンジン自体は16Vの方が軽いのですが限界までパワーを絞るには圧倒的に20Vの方が有利です。
もし私と同じで16Vを壊してしまった人は、この機に乗せ換えてみてはどうでしょうか?
かかる費用はさほど変わるものではありませんので。
一番かかるものは水回り!!
その他は殆どかかりません。
低回転でアクセルを入れたときのトルクを求めるなら16V
トルクよりも高回転でのパワーなら20Vがいいでしょう。
自分の用途によって選択してください。
ちなみに部品の数は16Vの方が圧倒的に多いのですが。